お茶
2021年07月30日
- お知らせ
梅雨が明け、暑苦しい日々が続いております。
今回はあるご入居者様の様子を報告させていただきます。
約2年前にご入居されたN様。
入居するまではお抹茶の先生として地域の学校などで
指導をされるなどご活躍されていた方です。
当施設にご入居されてからも職員のお手伝いを積極的にしてくださり、
介護付き有料老人ホームでありながらも逆に私たちを助けて下さるような素敵な方でした。
しかし、加齢やコロナ禍の影響で今まで当たり前のように出来ていた事が出来なくなってしまい、
気分的にも落ち込んでしまう事が目立つようになりました。
食事も喉を通らず、1日を通して下を向いていることが増えました。
そんな中、少しでも昔のことを思い出してくれたら、と職員が発案し
長女様がご用意してくださっていたお茶を施設内で一緒にやってみました!!
すると見る見る内に表情は緩み、自然とN様の手が動いていきます。
最後は私達の方がN様に教わる形でした。
ここに入居されている方はどの方もそれぞれの強みを持って生活されています。
その“強み”は歳を重ねても病気があっても失われるものではないと思っています。
1か月前まではお食事も1口、2口しか手を付けない状態でしたが、
今ではご自分から箸を取るようになり、半分以上食べられる状態にまで回復されています。
この笑顔がいつまでも見られるようN様を含め
ご入居されている方たちに関わっていきたいと思う1日でした。