ケアネット徳洲会ブログ

先生にテニスを教わるツアー【ドリームプラン】

2018年04月16日

  • 活動

皆様こんにちは!

 

今回は個別の入居者様にポイントを当てた取組内容をご紹介させていただきます。

 

なぜ今回は全体のイベントではなく、個別イベント(ドリームプラン)をご紹介したいのかというと、今回ご紹介するS様はアンリ茅ヶ崎の中でもこの1年間で大きく生活の質(QOL)が改善された事例だからです。

 

 

 

そんな男性、S様と一緒にテニスに行ってまいりましたー(^^)

 

 

 

 

『えっ、テニス??平均年齢90歳に近い施設で暮らしている入居者がテニスなんてできるの????』

と思われる方がいるかもしれません。

 

 

 

ノープロブレムです。

 

歳だから出来ない。

病気だから出来ない。

で諦めてしまうと生きる活力を損なわせてしまいます。

 

 

 

 

なぜテニスが出来るまでの改善につながったのかプロセスをお伝えしたいところですが、長くなってしまいますのでブログの中では割愛させていただきます(^_^;)

 

 

 

 

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こちらはテニスをやるためにスタミナを補給するために鰻屋さんで食事をしました。

前日までここの鰻屋さんに行こう、とは思っていなく急遽決めた鰻屋さんだったのですが、

店に入ると、

S様『ここは・・・。亡くなったカミさんと来たことがあるよ。病院の後に寄ったり、カミさんが施設に入っていた時はお見舞いに行った後に1人で来たこともあった。懐かしいね。。。』

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(・∀・)!!!!!

 

リピーターだったんですかー!!

 

奥様が亡くなられてからしばらくは落ち込み、それが日常生活にも影響を及ぼす程でした。

 

年月が過ぎ、現実を受け止めることが出来たようで、懐かしみつつも笑顔で奥様を看病していた時代をお話して下さいました。

 

 

ばっちり栄養補給したあとはいざテニスコートへ!!!

 

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実は行ったテニスコートはS様が何十年もお世話になり通いつめていたテニス場でした。なんと5年ぶりでした。

 

普段のアンリでの生活は寡黙で横になっている事が多い印象を持たれているS様ですが、この日は別人です!

 

ご自身から

『桜がいい具合に咲いてるじゃないかー。ちょっと散歩行ってくるから!』と一周400m近くあるのではないかというコート周りを自ら一周されます。

 

この行動には施設スタッフも一緒に付き添ってくださった娘様も仰天!!

 

普段から何かの活動にお誘いしても絶対来てくださらなかったのに・・・

ちょっと前まで転倒して車椅子になるかならないか、最悪寝たきりになってしまうんじゃないかと大騒ぎしていたのに・・・

 

S様にとってこの馴染みのテニスコートの舞台に立つという事がどれほどの喜びなのかがわかる行動でした。

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テニスラケットを手に持ったらこんな嬉しそうな顔してますー(^o^)

 

しばらくS様はコートを眺めていたのでスタッフと娘様でラリーをやっていました。

 

すると、

 

『ボールを打つ場所が後ろ過ぎるよー、もっと前で打たないとちゃんとした所に飛ばないよ!』

『打ち方が違うんだよなー。平行に振るんだよー。』

 

とアドバイスが入ります。

 

 

 

これだ!

今回の目的はこれでした!

 

実はスタッフは2人同行したのですが、2人ともテニスは全くの初心者(体育の授業でやったくらい)。

だからS様にテニスのいろはを教えてもらう。

 

それが今回の主旨で本人をお誘いしたのですが、自然とコーチングしてくださいました(^o^)

 

 

 

 

娘様『そろそろお父さんもやってみなよ!』

お父さん『なんだよー。しょうがないなあ。』

 

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最後にはサーブ練習をやられていました。

これも下肢筋力が5年前と比べれば落ちてしまった分、難しそうでしたが、相手コートに入るまで

 

何も言わずとも

何回も

何十回も

練習されていました。

そしてしっかりサーブが決まった瞬間、安堵の表情(^^)

 

S様『あー、怪我しなくて良かった、ちょっとやりすぎちゃったかな!』

 

その表情は施設の中だけでは絶対に見られない充実に満ちた表情でした。

 

 

 

今回の“テニスを教わるツアー”を企画して感じたことは、

 

個人の趣向に合わせた取り組みの大切さを学ばせていただきました。

 

 

アンリ茅ヶ崎には他施設に負けない程の充実したアクティビティ活動があります。

書道、フラワーアレンジメント、お抹茶の会、シャンソン、卓球、カラオケなどなど。

しかしどれも自分の趣向とは合わないという方も、50名以上の入居者様となれば当然いらっしゃいます。

 

施設で長年働いていると、どこのアクティビティにも参加をしない方は、

意欲がない

閉じこもり気味

とレッテルを貼られてしまう傾向があります。

 

そうではなくその方の生活歴に携わる人が興味を持ち、

病気になって諦めてしまっていたことを実現させる!!

それが介護職としての一番のやりがいなのだと思います。

 

 

今回のS様のように、施設の枠の中での活動に当てはまらなければ

個別の活動を企画したり、アクティビティ活動を新たに増やすこともできます。

 

 

施設だから出来ないのではなく施設(アンリ茅ヶ崎)だから出来る。

そんな環境を今後もつくっていければいいなと思いました。

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季節としても外に出るのにちょうどよい時期になってまいりました。

次はどこに行きましょうか?

企画委員会でも企画を練っているところですが、皆様からもどんどん仰ってほしいです(^^)

是非ブログをご覧頂いている方もおすすめのスポットがありましたらお知らせ下さい\(^o^)/

 

 

 

個別ドリームプランを最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

 

 

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