豊かな人生を送るための一生涯のパートナーである『骨』
2024年05月08日
- お知らせ
その骨は歳を重ねるにつれ年々弱くなっていきます。骨を元気にする最も簡単な習慣、それは「日光浴」です。主役は「ビタミンD」。ビタミンDは健康な骨を維持していくのになくてはならない栄養素です。ビタミンDは私たちの体の中で作ることができず、食事などで摂取すること以外に、日光に当たることで皮膚でも生成できる珍しい栄養素です。日本人のおよそ50%が慢性的なビタミンD不足であり、特に高齢者では80%以上でビタミンD不足と報告されています。その原因は、ビタミンDが多く含まれる魚類を食べる機会が減っていること以外に、日光に当たる時間の減少、日焼け止めの使い過ぎも関係しています
カルシウムもビタミンDの助けがあってこそ
骨の健康に欠かせない栄養素というと私たちはまずカルシウムを思い浮かべますが、ビタミンDの助けがあってこそカルシウムが効果的に活用されるのです。 ビタミンDが不足するとカルシウムをしっかり摂っていても生かすことができなくなり、結果骨を強くできず骨粗鬆症による骨折を引き起こします。さらに最近では、免疫力アップ、転倒予防、筋力の強化、がん予防など、ビタミンDの骨に対する有効性以外にも注目が集まっています。
ビタミンDが多く含まれる食品は、鮭、青魚、干し椎茸などが挙げられますが、実際には私たちはビタミンDの多くを日光浴で得ています。高齢の方は食が細くなる、外出頻度が減る、また若い方であっても日焼け止めや日傘の使用など、極端に日光を避ける生活はビタミンD不足につながります。またガラス越しでは直接皮膚に日光が当たらず効果が落ちるので注意が必要です。日光浴の目安としては1日1回、両手をひなたで15分、日陰で30分程度。日光に当たる面積が広ければ、もう少し短時間でも十分です。日光浴により脳内にセロトニンという幸せホルモンが分泌され、ストレス解消、集中力アップ、気持ちが明るくなるなど良い効果も期待できます。
骨の健康のために、まずは日光浴から始めてみてはいかがでしょうか。